かつてシャア・アズナブルとして地球連邦軍と戦っていた男にとって、“ガンダム”という名のモビルスーツは宿敵であり、越えるべき壁だった。それだけにアニメ「機動戦士Zガンダム」第5話でクワトロ=シャアがガンダムMk-IIに搭乗するシーンは、ファンの間でも特別視されるものだった。
【映像】ガンダムMk-IIに搭乗するクワトロ(7分43秒ごろ~)
この回では、クワトロ・バジーナ(CV:池田秀一)の愛機リック・ディアスが、カミーユ・ビダンの父であるフランクリン・ビダンによって奪われるというアクシデントが発生。フランクリンを追いかけるための代わりの機体として、クワトロはティターンズから奪取したファーストガンダムと同じカラーリングになったガンダムMk-IIに乗って出撃することになった。
機体性能に不満はまったくなく、出撃直後にクワトロは「ガンダムMk-IIの加速性能は抜群だ」と認める。しかし、一緒にフランクリンを追うアポリー(CV:阿部健太、現・柴本浩行)が「リック・ディアスのほうにプライドを感じます」と言った瞬間、彼は迷うことなく「当たり前だ!」と即答した。クワトロの“ガンダム”に対する複雑な感情が垣間見えるやり取りだった。
クワトロが抱いていた“葛藤”日本語
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