藤井名人は、「1日目から終盤戦のような展開になり、時間を使って考えていたがわからなかったところが多かった。かなりずっと際どい局面だったが、9時間の将棋で目いっぱい考えることができた点は良かったと思う」とコメント。次戦に向けて、「(約3週間と)少し期間が空くことになるので、しっかり準備をしていきたい」と語った。
一方、永瀬九段は「序盤早くも準備が薄い形になってしまったのと、中盤はバランスが取れているかわからないまま指していた。銀を打たれてペースが上がってしまったと感じる。終盤は本譜と違う順を発見しなければいけなかったと思う」と一局を総括。「他棋戦もありますが、先後も決まったので準備をしていきたい」と第2局を見据えていた。
この結果、藤井名人がシリーズ先勝。防衛3連覇に向けて好発進を遂げた。しかし、念願の名人戦にたどり着いた永瀬九段とあり、熱戦は必至だ。藤井名人がリードを広げるか、永瀬九段が次戦で追いつくのか、大きな注目を集めることになりそうだ。
注目の第2局は4月29・30の両日、東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で指される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





