改善すべき点とは?
私学助成の配分をめぐる問題については、4月18日、経済財政諮問会議に設置された委員会のワーキンググループでも議論された。委員を務める、慶應義塾大学の中室牧子教授は以下のように言及する。
「入り口の所で入学者の学力が低かったからといって、それは大学の教育の質が低いということには直ちにはならないだろう。仮に非常に学力の低い人が大学に入ってきたとしたら、その人たちを、きちんと教育をして、学力を高め、スキルを高め、人的資本をきちんと投資をするということを大学としてやらなければならない」(慶應義塾大学・中室牧子教授、以下同)
一方で、どのような教育を行っているかという大学の評価については、改善すべき点もあるという。
「財務省が求めたいことというのは一貫していて、やはり『大学教育の質を高める』ということだと思う。大学でしっかりと人的資本に投資をすれば、その人たちの賃金が将来上がり、その分税収も増えるので、大学に投資した分は将来取り返すことができる。そのリターンがきちんと確認できているということが非常に大事。入り口の学力がどうかということではなくて、大学がきちんと人的資本に投資をしている、教育機関として十分な教育を提供しているかどうかということを、どのように評価して、どうやって予算配分につなげていくのかという議論が、もうちょっと国民の目線から見てわかりやすいものになるということが重要なのではないか」
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