確かに大谷の本塁打はダイヤモンドバックスの4番手ギンケルの投じたやや外角寄りの95.9マイル(約154.3キロ)のストレートをしっかりと引き付け、見事に捉えたもの。川上氏の指摘通り、強引に引っ張るのではなく、センター方向を中心に「出塁すること」「ボールをしっかりと捉えること」を意識したバッティングに見える。
それでも、飛距離426フィート(約129.8メートル)の特大アーチとしてしまうのは大谷だからこそなせる業と言えるだろう。
シーズン開幕当初はライト方向への打球が目立ち、「引っ張り気味」の強引なバッティングも多かったが、5月に入って以降はよりボールを「見る」傾向も出始めている。その証拠に、4月終了時点では29試合で20個だった四球が、5月は7試合ですでに6四球と本塁打だけでなく四球を選ぶペースも上がってきている。
例年、逆方向への長打が増えると同時に調子を上げてくる大谷だけに、この日の「ヒットの延長で放った本塁打」が今後の大爆発の予兆となるかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)


