饒舌でエネルギッシュな男が、7秒間、席から立ち上がることができなかった。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月16日の第2試合。赤坂ドリブンズからは園田賢(最高位戦)が出場。目の前に見えた優勝を逃し、“茫然自失”となる一幕があった。
最終局となった南4局3本場。セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)は逃げ切れば優勝。園田は2700点のツモか3900点のロンが至上命題だった。園田は一時、トップに位置し、優勝が現実的なものとなっていたため、オーラスで劇的に捲る展開は、全ドリブラー(※ドリブンズファンの呼称)が願っていたことだった。
しかし、このオーラスでは醍醐の奇跡的な生命力が勝負を決めた。醍醐がまず南を暗刻にしてカン7筒のテンパイ、アガれば優勝だ。これに対して親のU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)が乾坤一擲のリーチ。このリーチ棒で条件が緩和された園田も追っかけリーチだ。醍醐が引いたのは超危険牌の七万。歯を食いしばり、雀頭の東を切って迂回策とした。その直後、その七万が重なりまさかの復活。そして同巡、園田が力なくツモ切った7筒で、醍醐は南・ドラの2600点(+900点)をアガり、セガサミーフェニックスの初優勝が決定した。
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