「バチン」と激しい音を響かせて頭から当たっていった平戸海は鋭く左を差す。それに対して、当たりを受け止めた豊昇龍は平戸海の左腕を抱え込むようにして反時計回りに回転しながら、強烈な小手投げ。あっけなく平戸海を転がして横綱の意地を見せた。
ABEMA解説の元横綱・若乃花の花田虎上氏は「平戸海が左を差して右上手を取りに行くのかと思ったけど、そうではなかった。横綱からしたら、あまりいい相撲ではない」としたうえで「平戸海は攻めたいから、そのことを分かったうえでのタイミングを計っての小手投げ。小手投げというか…捨て身の投げですよね。平戸海は左を内側に返すと下手投げを打てるんですけどね。勝ったことはよかったですけど、内容はよくないですね」と述べた。ともあれ、勝った豊昇龍は5勝目(2敗)、敗れた平戸海は4敗目(3勝)となった。
蹲踞をして第39代・木村庄之助の勝ち名乗りを受けた豊昇龍は、目の前に差し出された懸賞の束に目をやると、これを両手で包み込むように大事そうに受け取って一礼。立ち上がって体を反転させると、小脇に抱えて花道を下がっていった。
身長188センチ、体重150キロの立派な体に抱えられた“存在感たっぷり”の大きな懸賞の束にファンも驚愕。「大きなセカンドバック」「辞書みたい」「これいくらや?」「私の年収の…」など驚きの声が上がり、一方では「受け取り方ほんとすき」など、豊昇龍の所作に対する好意的な意見も聞かれた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
この記事の画像一覧2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗


