さらに、出場者51人で争われた関東Bブロックは、村田六段は制覇。準決勝では八代弥七段(31)、決勝で佐々木慎七段(45)を破る躍進を見せた。村田六段はこれまでABEMAトーナメント地域対抗戦などのフィッシャールール出場経験はなく、今回が初出場となる。自身が開発した将棋戦法のひとつ“村田システム”は、2023年度の第71期王座戦挑戦者決定トーナメントで藤井聡太竜王・名人を追い詰めたことでも話題に。本棋戦ではどのような旋風を巻き起こすか、その存在に大きな注目が集まる。

 フィッシャー適性の高い3人によるエントリーチームが結成されたことで、今期の全8チームが決定。個性派揃いのチームは、優勝経験を持つチーム藤井、チーム永瀬、さらにチーム天彦が所属する予選Bブロックへ参戦する。いずれのチームもタイトル経験者や強豪たちが名前を連ねており、より厳しい戦いが求められることは必至。今期のエントリーチームはどのような戦いぶりを見せてくれるのか。個性派揃いの3人の奮闘から目が離せない。

◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】満面の笑みで本戦出場を喜ぶエントリーチーム
【映像】満面の笑みで本戦出場を喜ぶエントリーチーム