将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将、22)への挑戦権を争う第73期王座戦挑戦者決定トーナメントが6月13日に行われ、準決勝で羽生善治九段(54)が屋敷伸之九段(53)に91手で勝利。前期から2期連続の挑戦者決定戦進出を決めた。決勝戦では伊藤匠叡王(22)対 広瀬章人九段(38)戦の勝者と挑戦権を争う。
前人未踏のタイトル100期獲得に向けて、“レジェンド”羽生九段が大きな前進を遂げた。準決勝では、同世代の屋敷九段と激突。振り駒で羽生九段の先手で、矢倉模様の出だしとなった。
羽生九段は、今月6日に1期2年務めた日本将棋連盟の会長職を退任。再びプレーヤー専任となったことで、この大一番でも大きな注目を集めていた。序盤から一貫して丁寧な指し回しを見せた羽生九段が主導権を握ると、中終盤では決断よく指し進めてリードを拡大。屋敷九段は大駒を活用することができずに苦戦を強いられることとなった。最終盤でも羽生九段は緩むことなく後手を押し切り、快勝を飾った。
羽生九段は藤井王座との“再戦”もあと1勝に迫ることに…




