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 見るもの全員が目を見張ることとなったのは、緊迫の最終盤だった。迫り来る伊藤叡王の攻撃に対し、豊島九段は絶妙なバランス感覚を発揮。伊藤叡王の△77桂成を瞬時に不詰めと見切り、後手へと強く踏み込んでみせた。これに控室の大石七段は「おー!勇者!」、糸谷八段は「え、耐えてる?それ…。耐えてるの?耐えてたらスゴイよ!?」と唖然とした表情で大きく目を見開くことに。しかし、豊島九段は冷静に寄せ切り、見事勝利を収めた。

 チーム豊島の控室から「いやー、素晴らしいリーダー!すごい寄せ切りだったなー!」と歓喜の声が上がったのはもちろん、相手のチーム伊藤控室でも本田奎六段(27)と斎藤明日斗六段(26)が「さすがの踏み込みか…、いやあ名局だったなしかし…」「良い将棋でしたねー…」としみじみ語ることとなった。

 豊島九段が見せた圧巻の終盤劇に、ファンからも「良い踏み込み」「豊島大勝負にでた」「つええええ」「強すぎるよ、なんだこれ」「これはカッコいいとよぴ」「パーフェクトきたー」「見切りすげえわ」「チームメイトも大喜び」と多くのコメントが押し寄せていた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】豊島将之九段が見せた“勇者の踏み込み”
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