しかし、この場面の結末は、これで終わりではなかった。中継映像が切り替わると、タティスが「セーフ」となっていた直後、主審はボールを持って手を挙げていたため、ゲームが止まっていたのだ。そのタイミングでベッツがタティスにタッチしていたことを確認すると、実況・長坂哲夫氏が「タッチアウトが認められないんですね。だからワンナウト二塁、一塁です」と説明。これにはメジャーでもプレーした元プロ野球選手の解説・薮田安彦氏も「そうなんですね。インプレーではなかったということですね、今のタッチはね」と、驚いた様子だった。
結果的にタティスは「セーフからアウトになったと思ったら、やっぱりセーフだった」ことになり、ただでさえ珍しいシーンは、さらに絶妙なタイミングによって超珍光景になったようだった。
これで命拾いしたパドレスは、この回、2死満塁のチャンスまで広げ、ボークにより6-8まで迫ったが、反撃はそこまで。同地区のライバル対決は、ドジャースが本拠地で逆転勝利を収めることになった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

