将棋日本シリーズJTプロ公式戦が6月21日、岡山市の「ジップアリーナ岡山」で開幕。1回戦第1局で大会初出場の佐々木勇気八段(30)が羽生善治九段(54)に87手で勝利した。初戦を制した佐々木八段は、次戦の2回戦静岡大会で藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)と対戦する。
注目の今期開幕戦は、佐々木八段が白星を飾った。振り駒の結果、先手番は大会初出場の佐々木八段に。注目の戦型は、角換わりに決まった。佐々木八段は、少年時代の2003年に子ども大会東京大会・低学年の部で優勝。翌年には高学年部門も制しており、プロとしてJT杯に“凱旋”出場となった。
相早繰り銀から佐々木八段は中住まいへ構えて仕掛けると、攻勢に出て主導権を握ることに成功。激しい戦いからリードを拡大させていった。苦戦を強いられることとなった羽生九段は、攻守の勝負手を重ねたが戦果は上がらず。佐々木八段が力強く押し切って快勝を飾った。
羽生九段、佐々木八段の終局後のコメント




