将棋の藤井聡太王座（竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将、22）への挑戦者を決める第73期王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝が6月24日に行われ、伊藤匠叡王（22）が広瀬章人九段（38）に101手で勝利。7月3日に予定されている挑戦者決定戦への進出を決めた。
今月14日に叡王戦五番勝負を制しタイトル初防衛を果たした伊藤叡王が、王座戦で大きな前進を遂げた。挑戦者決定トーナメントの準決勝では、広瀬九段と激突。振り駒で伊藤叡王の先手番に決まった。戦型は後手3三金型の角換わり腰掛け銀で、広瀬九段が序盤から工夫を見せて類型の少ない将棋へと展開した。
伊藤叡王が先攻したものの、広瀬九段も技を駆使して対抗。難解な攻防戦が繰り広げられた末に、伊藤叡王が強く踏み込み優位に立った。最後は鋭く寄せ切り勝利。難敵を破り、同学年の藤井王座への挑戦権獲得へまた一歩近づいた。
勝利した伊藤叡王の終局後コメント
