将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負が7月5日、愛知県小牧市の「合掌レストラン大蔵」で開幕した。両者による6度目のタイトル戦第1局の戦型は、角換わりとなった。
小牧市制70周年記念として開催されている今期の王位戦第1局。防衛6連覇を目指す藤井王位に、王位初挑戦の永瀬九段が挑んでいる。
注目の開幕局は、振り駒で永瀬九段の先手番に決定。戦型は両者得意の角換わりの出だしから、後手の藤井王位が早繰り銀で仕掛ける進行となっている。
ABEMAの中継に出演した上村亘五段(38)は、「永瀬九段が新しい展開を用意してきており、永瀬九段は想定に近いのでは」とコメント。「現状は膠着状態で、どこから手を作っていくか探り合いとなっている。第1局なので(永瀬九段は)後手番の作戦も用意してきていると思う。後手番をいとわず自信のある作戦ならば、千日手にする選択肢もあると思う」と言及した。
千日手指し直しか、打開か――。選択権は永瀬九段が持っていると見られており、今後の展開に大注目が集まっている。持ち時間は各8時間の2日制。
藤井王位、永瀬九段が選んだ昼食メニュー




