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 解説を務めた遠山雄亮六段(45)は、「これをきっかけに藤本六段が振り飛車に目覚めたら、歴史的な一局になる」と興奮を隠せない。事実、対局収録の後に行われた公式戦では、藤本六段が四間飛車を採用しており今後の作戦選択の幅も大いに広がることとなりそうだ。

 本局では、藤本六段が序盤から攻めに攻めて伊藤叡王を圧倒。最後まで緩むことなく突き進み、快勝を飾ってみせた。これには、伊藤叡王も「(チーム菅井の)振り飛車党は2人だと思っていたら、3人だった」と苦笑い。藤本六段は、「自分以外のお二人が振り飛車党なのでどう思われるんだろうって恐怖もあったんですけど(笑)、勉強になる良い機会だと思っていました。まだまだ足りない点が多いですが、良い方向に行って良かったです」と笑顔を見せていた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)

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【映像】チーム菅井・藤本渚六段、意表の振り飛車採用の瞬間
【映像】チーム菅井・藤本渚六段、意表の振り飛車採用の瞬間
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