チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世が、後継者選びについて、自らの死後に生まれ変わりを探す「輪廻転生(りんねてんしょう)」の制度を継続する意向を示した。
【映像】ダライ・ラマ14世、2歳のときに生まれ変わりと認定(実際の映像)
2015年に公開されたドキュメンタリー映画「ダライ・ラマ14世」は、気軽に話すダライ・ラマの姿を描いている。6年間密着取材した写真家の薄井一議氏は「最初に出会った時の印象は『オーラがないオーラを持っている人だ』と思った。自然体で、初めて会う人間を受け入れてくれた。誰をも受け入れてくれる感じが、第一印象だった」と振り返る。
そして、「『ご縁』という言葉を猊下(げいか)と会って気づくようになった。目の前に1個1個、1日1日来たものに何かしらの縁があるのだろうなと。来たものを1回断らずに受けてみることは、何かしら重要なことなのかもしれない」と語る。
ダライ・ラマ14世は7月6日、90歳の誕生日を迎えた。その4日前には、後継者について、「私ダライ・ラマは次世代の継続、輪廻転生を確約する」と発言している。
「輪廻転生」とは?明言の狙いは?
