遠藤牧場での劣悪な環境を、実際に目にしていた男性もいる。

あのプレハブ小屋に住ませるのっていうのももちろん、飲み水として豚舎の向かいに漬物樽があって、くんだ水で体を拭いたり、飲み水として使っていたのを見た。木のふたはあったが、虫やゴミが浮いていたり。それをできるだけよけて、入れているところも見てしまった。プレハブ小屋の前に行った時に、鉄の棒で内側からドアを開けられない状況にしていた。(トイレについては)何度か漏らしていたのを聞いたことがある。部屋に入ってみると、すごい汚物の臭いがする。夜トイレまで行けなかったと、そこで理解した。(遠藤氏は)『障害者だからこいつらに何言っても無駄だぞ』というような言い方」(遠藤牧場に出入りしていた男性)

 そんな劣悪な環境で働いていた佐藤さんは「他の人は言わないけど、俺が出たいと思っていた」として「それ言ってもダメだから、諦めようかなと思って」と語った。

勇気ある訴えに恵庭市は“沈黙”
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