【写真・画像】「引きこもり40年」57歳で社会復帰も…仕事や人間関係など試練の連続「働かんで不安になる。働いても不安になる」 1枚目
【映像】虐待されていたプレハブ小屋の様子
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住み込みで働いていた部屋

【映像】虐待されていたプレハブ小屋の様子

 「木の実を食べていた」「牛用のバリカンで髪を切られた」。北海道恵庭市のとある牧場に、最長で45年住み込みで働いていた3人の知的障害者が、2023年に牧場と恵庭市を相手取り損害賠償を求めて裁判を起こした。

 そこで明らかになったのは、3人が水道や暖房もない劣悪な環境で長年暮らし、十分な食事も提供されずに無償で働いていたこと。さらに5000万円以上の障害年金が、牧場主によって引き出されていたこともわかった。

 なぜ、虐待は見過ごされたのか。恵庭市は情報提供を受けたにも関わらず、本格的に調査をせず問題を放置していたという。弁護側は、市議会議長だった牧場主への“忖度”があったと主張している。いまだ日本社会に根深く残る障害者差別について迫った。

牧場で長年続いた“障害者虐待”
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