「飲み水に虫やゴミ」「給料なし」見過ごされた“障害者虐待” 障害年金5000万円も引き出され…牧場で過酷な労働の日々

テレメンタリー
(4/12) 記事の先頭へ戻る

 なぜ無断で彼らの貯金を引き出したのか。遠藤氏の妻が取材に応じた。

「(3人は)よその牧場にいてね。よそで扱えないで、父さんが『引き取って置いとくか』って言って。年金は父さんがやっていた。自分で『預かるよ』と言った以上は、責任を持ったのかな。あの子たちに父さんは『お前たちのかかるものはもらうぞ』とは言っていたみたい。労働者ではないからね。契約も何もしないでうちにただ扱ったんだから」(遠藤氏の妻)

 恵庭市には、2年前まで知的障害者をサポートする「育恵会」という団体があり、会員の牧場や農場が、住み込みの仕事を提供していた。長年、会長を務めていたのが遠藤氏だった。遠藤牧場の酪農部門が経営破たんした2016年、副会長は障害者3人を心配し、市に相談したという。

「あの子ら大変だから、牧場は差し押さえられて、牛はいなくなって、もうどうにもならないから、『困っているからなんとかしてやってくれ』と(遠藤牧場の)獣医の連中が頼みにきて。恵庭市にはそういうことでもし困るのであれば、次の入るところ、農家があれば農家に預けるし、施設へ預けるというのが育恵会の仕事ですから。(恵庭市に)そういう話はしました」(育恵会元副会長) 

遠藤牧場に出入りしていた男性の証言
この記事の写真をみる(8枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る