牧場主の遠藤昭雄氏は、2020年に病気で死亡した。遠藤家は古くから酪農を営み、地域のリーダー的存在だった。

 遠藤氏を知る人々は「とてもいい方でしたよ。本当に面倒見のいい方で、いろいろな方の世話をしていたりとか」「悪いことをする人ではありません。よく面倒は見ていましたが、中身については個人的なことでしゃべれませんので。よく面倒は見ていました」と語る。

 知的障害のある3人は、障害年金を受け取っていた。2カ月ごとにおよそ14万円。口座は牧場が管理していたが、3人が牧場を離れた時、年金が引き出されていたことが発覚。過去20年分だけで5000万円を超えていた。

 佐藤さんは「最初は向こうも『人のものは使わないから』って。使わないでさ、ちゃんとやってくれるのかなと思っていた。いきなり使われて」と明かす。さらに、以前働いていた牧場で貯めてもらっていたお金もなくなっていたという。

遠藤氏の妻に取材
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