そんな熱海富士は、関脇・若隆景(荒汐)と前頭九枚目・宇良(木瀬)の仕切りの途中、花道奥から姿を現した。直前までウォーミングアップしていたからか、左右に独特のステップを踏みながら前進。さらに土俵溜まりで座って控えている際にも前後にリズミカルに体を揺らしていた。その軽快な身のこなしが視聴者の注目を集め、「変なステップw」「スキップで来た」「ゆらゆら」「あみたんスキップ?」「今日もかわいいな」と盛り上がった。

 ABEMAの実況席も熱海富士のステップに注目。実況の清野茂樹アナウンサーが「体を揺らしながら入ってきました」と話すと、先に琴櫻が土俵溜まりにいたことから「(熱海富士は)ちょっと慌てて入ってきた感じもありましたね」と語った。さらに清野アナが「土俵に向かうのは付き人が教えてくれるんですか?」と質問すると、解説の元小結・松鳳山は「だいたい決まっていましたね。四股を踏んでいるときぐらいに入っていくので」と説明。続けて松鳳山は「ちょっと遅れたのかな。精神統一が長そう、熱海富士は」と推察していた。

 その後の取組では、熱海富士が果敢に攻めて琴櫻を寄り切りで下し見事に勝利。熱海富士は3敗を守って10勝目の勝ち星を挙げ、敗れた琴櫻は痛い6敗目を喫した。

 十三日目の全取組を終え、幕内優勝争いは2敗の前頭筆頭・安青錦(安治川)と前頭十五枚目・琴勝峰(佐渡ヶ嶽)がトップに並び、3敗で熱海富士、前頭十四枚目・草野(伊勢ヶ濱)が追いかけるという、新鋭若手力士が中心の波乱の展開となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)

2025年11月場所 千秋楽

更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

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