今回、異例なのは自民党内から吹き出した「下野論」だ。旧安倍派の幹部だった萩生田元政調会長や斎藤前経産大臣らが集まった会合では政権を手放して野党になるべきだという意見で一致した。
しかし「下野」されても野党側も手放しでは喜べない。「仮に野党が政権を取っても、全体ではまとまれないので少数与党。法案は通せないし、できるのは解散ぐらい」(青山氏)
窮地に立たされた石破総理だが、25日の夜、「石破茂辞めるな」と訴える人たちが総理官邸前でデモを行った。デモ参加者は「石破さんをおろすよりもっと先にやることがある」「裏金議員の人たちが(石破氏を)引きずり下ろすために今回の自民党の選挙の結果を石破さんに全部押し付けている」と語る。SNSではハッシュタグ「石破辞めるな」という投稿も広がっている。
今回の参院選で初当選した社民党のラサール石井氏もハッシュタグを付けて「ここ最近の自民党の首相では1番まとも」(ラサール石井氏のXから)としている。社民党 党首の福島みずほ議員も「石破おろしを自民党内でしている人がいるけれども、自民党政治こそ問題」(福島みずほ党首のXから)と発言している。
最短で8月上旬に退陣の可能性
