参議院選は「政権選択選挙」ではないと言われるが、そうとも言い切れない歴史がある。1989年の参議院選ではリクルート事件や消費税導入で自民が惨敗（66議席→36議席）、与野党が逆転。宇野総理は総理就任わずか69日で辞任した。「敗戦の一切の責任は私にあります。よって私は総理総裁を辞任することを決意し、その責任を明確にする」（宇野総理）
1998年、橋本総理の恒久減税をめぐる発言がブレ続け、自民は過半数を大きく割り込み、橋本総理は投開票日翌日「今回の参議院選の敗北の責任、これはもう私自身のこと」として辞任を表明。
現在の連立政権他誕生のきっかけとなった。2007年、第一次安倍政権。閣僚による「政治とカネ」をめぐる問題が続出、消えた年金問題もあり、当選は37議席と大きく減らした。自民は結党以来、参議院第1党の座を失い、安倍総理は一旦続投を決めるも、2カ月後に辞任。その後も「ねじれ国会」が続き、2009年には民主党に政権を奪われた。
自民党内から吹き出した「下野論」
