石破総理を取材した青山氏は「石破さんは自身をとりまく状況は理解しているし、弱音も吐く」という。その上で石破総理は「行き着くところまで行くほかない」と語ったという。

 政権を維持しようとギリギリまで粘る腹づもりを明かす一方で、青山氏によると、署名活動で両院議員総会が開かれると決まればその前に退を表明するか、党の分裂を避けるために8月上旬の臨時国会が閉幕したタイミングで退陣の可能性もあるという。それが最短となる。

 一方で、想定する最長は「石破総理は関税交渉の説明を国会でやる責任があると言っている。今回の関税交渉をまとめたのは自分。自分が国民にも野党にも説明する責任があると考えている。そうなれば秋の臨時国会に入って10月11月。いつ辞めるのかわからなくなってくる」という。

 青山氏は「自民党内で包囲網ができているが、石破総理は逆に包囲網が強まれば強まるほど自分はやるべきだ、各紙が辞意を固めたみたいな報道をした。自分はそんなことを言っていないのに、俺を辞めさせたい人があの流れを作っているんだとどんどん意固地になっている。意地を張って行きつくところまで行くという話になっている」「もはや党内抗争になっていて、国民が不在になっている。選挙は何だったのか。引きずり下ろそうという奴には負けられない、いや引きずり下ろす。このまま行ったら自民党は本当に国民から見放されるんじゃないかと危惧する人も出てきている」と解説。

「ポスト石破」誰が有力?
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