■広島の「平和の灯」をトロントに分火
節子さん、トロントに分火された「平和の灯(ともしび)」
トロント中心部に節子さんが働きかけて造られた公園がある。ここに灯るのは広島の平和公園から分けてもらった「平和の灯(ともしび)」。世界から核兵器がなくなったときに消えるとされていて、40年前に節子さん自らが運んできたものだ。
「我々は生きた証人として命のある限り、証言を続けるべきだと思います。おざなりな言葉を繰り返すだけでは人々は動きません。実際に何かのアクションを通して、世界に伝えましょう」(節子さん)
私にはまだ仕事がある──。生かされた者の使命として節子さんはあの日の記憶を伝え続ける。
※年齢や肩書等は2024年8月3日地上波初放送時
(広島ホームテレビ制作 テレメンタリー『92歳 私の仕事 ~被爆者サーロー節子~』より)

