2023年5月のG7広島サミットでは、核保有国の「アメリカ」「イギリス」「フランス」を含む7カ国のリーダーが史上初めて被爆地に集まった。

「核軍縮に焦点をあてたG7初の独立首脳文書である『核軍縮に関する G7 首脳広島ビジョン』 をまもなく発出いたします」(岸田総理)

 “新ビジョン”では、禁止条約どころか「今は核兵器が必要」とも読める宣言が発表された。このサミットに節子さんは招かれることはなく、記者会見で怒りをあらわにした。

「この瞬間までに起きたことから判断すれば、私は大変な失敗だったと思う。(首脳たちは)広島まで来て、これだけしか書けないのかと思うと胸がつぶれるような思いがした。死者に対して大きな罪だったと思う」(節子さん)

節子さんが各国首脳に送り続ける平和の手紙
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