1938年のミュンヘン会談では、ドイツのヒトラーが、チェコ領土にあるドイツ人移住区ズデーテン地方を救う目的で割譲を要求した。その際、イギリスやフランス、イタリアは、ヒトラーのさらなる暴走を防ぐため、チェコ抜きの会談で割譲を認めた。
しかし結果は、ヒトラーがミュンヘン会談の決定を無視し、チェコ全土に侵攻した結果、チェコは解体された。そして、プーチン氏が尊敬する独裁者スターリンは、ヒトラーと組んでポーランドに侵攻。第二次世界大戦へと発展した。
舛添氏は、「今回の動きは、ミュンヘン会談と同じ。今回はウクライナ抜きで解決策を決めようとしている。この歴史を知っている欧州は割譲など絶対に飲めない」と分析する。
ロシア自身も、繰り返し侵略された歴史を持つ。古くは13世紀にモンゴル帝国が侵略し、「タタールのくびき」と呼ばれる、240年にわたる支配があった。19世紀にはナポレオンがモスクワを占領。そして第2次世界大戦では、ヒトラーが旧ソ連に侵攻した。
「プーチンもこの歴史を忘れていない」
