無名の新星が、新たな輝きを求めてMリーグの舞台に飛び込む。EX風林火山・永井孝典(最高位戦)は当初、Mリーガーを目指していたわけではなかったものの「一員として一緒に戦いたいなという気持ちが強かった」とドラフト指名を受けるまでに成長した。これまで勤めた会社を「全てをかける覚悟」で退社。「ビビらずに戦いたいと思っています」とチームへの貢献を誓う。
―今期からMリーガーとしてチームに加入した。これまでは、どういった気持ちでMリーグを見ていたのか。
Mリーグは自分の好きな選手、仲が良い選手を見るという感じでした。特段どこのチームを応援といった見方はしていませんでしたが、昨年に風林火山の「IKUSA2024」で優勝して2代目SSP(スペシャル・スパーリング・パートナー)としてチームに帯同させていただくことで、(リーグ)7年目にしてチームを応援する楽しさを知ることができました。
1年間、チームに帯同して近くで選手を応援したことで、愛着というか、めちゃくちゃチームを好きになって、本当に風林火山の優勝を見たいという気持ちが強くなりました。そのタイミングで入れ替えとオーディションがあり、Mリーガーになりたいというよりは、風林火山の一員として一緒に戦いたいなという気持ちが強かったです。
―プロ歴とMリーグ歴がほぼ一緒。その時は、Mリーガーを目標にしていたわけではなかった。
全くなかったです。私自身、麻雀の数字を使った研究が好きなんです。プロになる前から、プロレベルとは言えませんが、仲間内で自分たちなりに期待値や確率の計算をしていたんです。もっと突き詰められるんじゃないかという気持ちでプロになりました。
―仕事は何をしていたのか。
麻雀とは関係ない化学メーカーで化学プラントの設計をしていました。化学工場にあるタンクですとか、配管とかですね。ただ会社と話をして8月末で区切りをつけました。東京に引っ越して、仕事とは離れて麻雀中心の生活スタイルにするつもりです。ただ、会社は僕を応援してくれていて、一旦は退きますが、「もし、うまくいかなくても戻ってきていいよ」と、後押ししてくれています。
―これまでは、平日は会社。週末は麻雀プロとしての活動だった。
月曜から金曜までは一般的な仕事をして、土日にプロ活動をするという生活スタイルでした。
Mリーガーになって周囲の反応は



