今期からMリーグのレギュラーシーズンでは各チームが120試合戦う。試合数増加に伴い、個人の最低出場試合数は20試合となった。よりチームとしての総合力が試される形となったが、渋谷ABEMAの多井隆晴(RMU)はこの変更は「プラスに働く」と言い切る。チーム力の高さを誰よりも感じているからだ。今期もリーダーとして3人をサポートしながら、渋谷ABEMASを高みへと導く。
―まず昨期の振り返りから。個人ランキングとしては31位(▲262.8ポイント)と苦しんだ。どんなシーズンだったか。
あんなに負けたのは初めてなので、いろいろ勉強になりましたね。レギュラーシーズンでマイナスしたことはあったんですけど、その年はチームが優勝していたので。
個人とかチームの成績とかいろいろ見方はあると思うんですけど、僕は結構チームのスコアのことばかりを考えている。個人の成績は二の次という感覚です。それでも昨年は負け過ぎました。Mリーグも戦う人が変わって、初年度から比べると今はもう全く別物のゲームになってきた。その辺をちょっと強く意識しすぎましたね。
1、2年早く対応しすぎたかなっていうのはありました。今期はもう少し自分の麻雀に戻していこうかなと思っています
―毎年トレンドにアジャストするのが大変なことになっているのか。
大変とは思わないです。個性が出ているだけ。1年目は1年目ですごく大変だった。全然鳴かなくて、重たい麻雀の中で勝たなきゃいけなかった。そこで結果を出すのは僕の中では簡単だったんですけど、昨期も簡単だとは思いながら、正直戦える材料が来なかった。今期もあんな感じだったら、さすがにプラスは難しいと思います。誰が打っても無理だと思う。
例えば平均シャンテン数だったり、ドラだったり、リーチ後にどれだけ掴んでいるかとか。昨年は露骨に材料が来なかったんですけど、ああいう時でもマイナスを小さくすることはできたはず。でもそんなに悪いことは続かないはずと思っています。
ルール変更の印象は



