―日向さんにとって初めての個人タイトル「4着回避率」を獲得した。
これまでの人生でトロフィーとか盾とかはもらったことがあるんですけど、メダルはもらったことがなくて。ずっと帰宅部だったし、服飾系の学校に通っていたんですけど、そこでもらうものは賞状ばかり。だから、メダルをもらうのって、オリンピックじゃないんですけどアスリートっぽいので、ちょっと興奮しました。
―どこかに飾っているのか。
今は大事にしまってあるんですけど、もらって帰った時は、娘が自分の運動会の動物のメダルと一緒に、「ママもメダルもらえてよかったね」と言いながら横に並べてくれました。なんか微笑ましくもあり、うれしかったです。
―今期はEARTH JETSが新規参入。レギュラーシーズンで敗退するチームが増えた。
これは多井さんを筆頭として言っていることなんですけど、下位4チームにはまず絶対入らない。レギュレーションもかなり変わって、1人最低20試合は打って、多くても40試合まで出場できる。もともとうちはチーム均等派だったので、だいたい20試合はみんな打っているんですけど、よりいろいろな選手と均等に当たりやすくなるわけじゃないですか。
なので新しいチームを含め、対策というか、どうやっていくかというのは、自分の中でも練習しながら悩んでいます。ただ、何よりもまず、ファイナルに行きたいんです。その思いが強いですね。チームで話し合いながら、対応していく感じです。
―試合数も各チーム120試合に増えた。
試合が増えること自体はとてもうれしいです。打ちたがりではないんですけど、ちょっと少なめにも感じていたこれまでだったので、悪くないなと。Mリーグの期間中は特に、Mリーグ第一の頭になっちゃうので、自分が試合に出ない日も、基本は応援に行きたいし、常にチームに寄り添っていたい。今期もそういう感じでやろうと思っています。
―Mリーグの舞台を経験していない人が7人加わった。
EARTH JETSは強いと思います。全員本当に強いと思っていて、私の中でも麻雀において尊敬している方が揃っているイメージです。特に自団体の最高位である石井一馬（最高位戦）さんは、この表現が合っているのかわからないですけど「野生で修行してきた」みたいな（笑）。私なんかは温室育ちのタイプだと思うんです。一方、石井一馬は野良でいろいろな強い雀士を倒してきたみたいなタイプ。成績を残すだろうし、そこに負けちゃいけないなという気持ちがありますね。
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