―その時の采配は肝になりそうだが、どの辺を重視して決めていくか。
一般の方で対戦成績をデータとして取っている方がいますよね。あれをそのままフル活用させていただこうかなと思っています。3年目まではサンプルが少ないと思っていたんですけど、7年も8年も続けて取ってくれているので、信憑性が出てきています。選手にも得意・不得意があるなとか。これはデータとしても使っていいんじゃないかと。そのまま遠慮なく使わせていただきたいですね。新Mリーガーも入るので、自分なりの分析も加えていこうと考えています。
―組み合わせの相性はやはりあるのか。
そう見ていい部分もあるかなと。人間が対決することなので、意識みたいなのがあると思います。この人が苦手とかはありますよね。そういう意味でデータをあてにしてみようかなと思ってます。ただ突然その方針も変えるかもしれないですけど。
―ご自身が持っていた感覚とデータは結構マッチしていたのか。
それが、してないんですよ。負けず嫌いなのか、苦手と思う人ほど忘れようとするというか。苦手意識をなくそうとみんなするから、自分の中の意識とデータは比較的違うと思いますね。
―思っていたよりこの人に負けていたということがある。
あります、あります。逆に、全然負けていなかったもあります。「なんか嫌な感じがするな」と思った人とのデータを見たら、全然負けてないとか。たぶん一番負けたくないところで負けたイメージが頭の中に残っちゃっているんでしょうね。
―まさに監督として客観視しなきゃいけないところでデータが生きてくる。
そうですね、やっぱり終盤ほどポイントが重くなってくるというか、そこで負けた方がより負けた印象が強くなるのかな。
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