将棋日本シリーズJTプロ公式戦は9月13日、熊本県益城町の「グランメッセ熊本」で2回戦第4局の対局を開始した。本局に臨むのは、伊藤匠叡王(22)と1回戦を勝ち抜けた佐藤天彦九段(37)。注目の一戦を制し、4強入り最後のひと枠に入るのはどちらか。振り駒の結果、先手番は佐藤九段に決まった。
伊藤叡王は2020年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:2期)、順位戦B級1組。棋戦優勝は新人王戦1回。2024年の叡王戦五番勝負で藤井聡太八冠(当時)を破り初タイトルの叡王位を獲得。今春に臨んだ初の防衛戦では、挑戦者の斎藤慎太郎八段を3勝2敗で退け、2連覇を達成した。JT杯には2年連続2回目の出場で、本局が今期初戦となる。
佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:10期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝は4回。その振る舞いやファッションセンス、クラシック音楽や絵画を好むことから「貴族」の異名を持つ。将棋においてもトレンドをあえて追わずに独自の世界を創出し、近年では振り飛車を多用している。JT杯は2年ぶり7回目の出場で、1回戦福岡大会では菅井竜也八段(33)に勝利した。
両者のこれまでの公式戦対戦は?




