将棋日本シリーズJTプロ公式戦2回戦第4局が9月13日、熊本県益城町の「グランメッセ熊本」行われ、佐藤天彦九段(37)が伊藤匠叡王(22)に97手で勝利した。準決勝進出を決めた佐藤九段は、11月9日に行われる大阪大会で、永瀬拓矢九段(33)と対戦する。
4強最後のひと枠に入ったのは、佐藤九段だった。注目の一戦は、昨今では振り飛車も指しこなす佐藤九段が居飛車を選び、伊藤叡王が工夫の駒組みを見せる展開に。戦型は相矢倉が志向された。
じりじりとした戦いの中で、先に仕掛けたのは佐藤九段。主導権を握ることに成功し、ぐんぐんと前進してリードを広げていった。伊藤叡王も辛抱強く先手陣にプレッシャーをかけて対抗すると、大激戦へ。佐藤九段は着実にポイントを積み重ねると、桂を捨てて技をかけ決着へ。最後まで一気に押し切り、佐藤九段が熱戦を制した。
佐藤九段、伊藤叡王の終局後のコメント




