劇的な幕切れに、藤井王座は「“銀引き”が見えていなくて、その局面は形勢自体は指せているかなと思っていたのですが、構想がまとまらないまま進めてしまって崩れた」とがっくり。「残り時間が少なくなってからの指し手の精度が急激に落ちたので、反省して次の対局に臨みたい」と振り返っていた。
一方、シリーズ初勝利を飾った伊藤叡王は、「苦しいながらも粘り強く指せた。タイに戻せたことは良かった」とホッとした表情も見せていた。
同学年、タイトルホルダー同士が激突する頂上決戦にふさわしい大激戦に、木村九段は「(伊藤叡王が)苦しいところを銀引きで辛抱してわかりにくくしてひっくり返したとなると、やっぱり自分も頑張らなくちゃいけないなと思わされた。諦めたら終わり。見応えのある良い内容だった」と絶賛。両者1勝1敗のタイとなり、熱戦必至のシリーズの今後に「藤井王座としては流れの悪さを感じることになったのでは。それをどう引き戻すかも大事なところで、第3局以降も楽しみに見たい」と期待を寄せていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





