将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、23)に伊藤匠叡王(22)が挑戦する第73期王座戦五番勝負は9月30日、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で第3局の対局中だ。両者1勝1敗で迎えた第3局は、「相掛かり」の出だしから早くも勝負所に突入している。
互いに後手番で白星を飾り、1勝1敗のタイで迎えた第3局。短期決戦の五番勝負とあり、この一戦は両者ともに絶対に譲れない一局となっている。
注目の一戦は、「相掛かり」が志向された。両者の対戦で相掛かりへ進むのは昨年3月に行われた棋王戦五番勝負第4局以来約1年半ぶりで、過去3局の採用ではそのすべてで藤井王座が勝利を飾っている。伊藤叡王に深い研究が用意されていると見られており、前例から手を変えて勝負を仕掛けていった。
昼食休憩を前に局面は早くも勝負所に突入しており、緊張感が高まっている。ABEMAの中継に出演した及川拓馬七段(38)は「伊藤叡王は一番激しい順を選んだ。両者がどこまで研究しているのか、というのは楽しみなところ」と今後の展開に期待を込めていた。
本局を制し、先にタイトルに“王手”をかけるのはどちらか。今後の展開から目が離せない。持ち時間は各5時間。
藤井王座、伊藤叡王の昼食メニュー




