将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋聖、棋王、王将、23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する第38期竜王戦七番勝負は10月3日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で第1局1日目の対局を行っている。注目の戦型は横歩取りに。意表の作戦選択に、解説陣からは「(佐々木八段は)自分が何が得意かよりも、何が勝てるかを中心に考えている」と印象を語っていた。
防衛5連覇で「永世竜王」の資格獲得を目指す藤井竜王と、2期連続挑戦で初戴冠を狙う佐々木八段が激突する注目のシリーズが開幕した。
角道を開けた藤井竜王に対し、後手の佐々木八段は左金を上がって横歩取りへと誘導。意表の作戦選択とあり、ABEMAで解説を務めた黒沢怜生六段(33)、脇田菜々子女流初段(28)からは「(佐々木八段は)自分が何が得意かよりも、何が勝てるかを中心に考えられている」とコメント。「それに対する藤井竜王の受け止め方も興味深い」と今後の展開に期待を寄せていた。
1日目の昼食休憩を前に佐々木八段は1時間40分の長考に沈み、両者の持ち時間には大きな差がついている。それでも、黒沢六段は「佐々木八段は(作戦を)非常に練っている。時間差も予定通りで、午後に新たな構想が出てくるのではないかなと思う」と印象を語っていた。
持ち時間は各8時間の2日制。
藤井竜王、佐々木八段が注文した昼食メニュー




