園田からすれば、醍醐とは1万9300点差。もちろん跳満ツモまでなら耐えられることはわかっている。ところが醍醐は、一発で4筒を引き当て、さらに裏ドラを乗せることにも成功。リーチ・一発・ツモ・赤2・ドラ2・裏ドラの8翻で倍満、1万6000点をもぎ取った。
このアガリを横目で見ていた園田は、一瞬にして表情が強張り、まさに「なんなん?」な顔。その後も、想像はしたものの、本当に起こるとは思わなかった倍満ツモでまくられるという悲劇に、切なげな表情が続いていた。
試合後、2着フィニッシュながらインタビューに呼ばれた園田は、開口一番「なんなん?」。恵まれない展開があった時などの口癖で、CM出演時のセリフにも採用されるほどの名文句だが、この時ほどしっくり来るタイミングもない。「一発でツモってさあ、裏が乗ってさあ、それでようやく倍満じゃん。暗刻あって、裏乗りづらいっすよ。マジで意味がわからんです」と早口でまくしたてると、さらに「完全にデジャヴがある。Mリーグで名局として語り継がれるものの一つ。その時も僕はトップ目で、子のリーチが入ったから『頑張れ!ツモっていいよ!』と。それが一発ツモって裏が乗って倍満。ハナ差かわされた。それを近藤誠一という人にされることがあるんです」と、Mリーグの名プレーヤーとしてセガサミーフェニックスで活躍した、近藤誠一(最高位戦)の名局を思い出していた。
まさかの逆転を喫したシーンと、このインタビューにファンからは「悲しそうな賢」「病み上がりなのにw」「伝説のマクラーレン」「これはなんなんオブザイヤー」と、同情の声が多数寄せられていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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