将棋の日本シリーズJTプロ公式戦は11月23日、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で決勝戦の対局を開始した。今期のJT杯を争うのは、2年ぶり3度目の優勝を目指す藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、23)と、初Vを狙う永瀬拓矢九段(33)。令和の将棋界を代表する好カードを制するのはどちらか。振り駒の結果、先手番は永瀬九段に決まった。
2025年に限っても17回目の激突となる藤井竜王・名人VS永瀬九段戦。今年だけで王将戦、名人戦、王位戦と3つのタイトル戦で激闘を繰り広げたほか、両者はすでに2026年1月に開幕する第75期王将戦七番勝負での対戦も決定している。
藤井竜王・名人は、7つのタイトル戦を渡り歩く超ハードスケジュールをこなす中で、10月末には王座を失冠。それでも不調に陥ることなく、竜王戦など6つのタイトル防衛に成功した。7年連続7回目の出場となった今期のJT杯2回戦では佐々木勇気八段(31)、準決勝では前年覇者の渡辺明九段(41)との対戦が予定されていたが、渡辺九段の休場に伴い不戦勝で決勝戦進出となった。
一方、6年連続6回目の出場となった永瀬九段は2回戦で広瀬章人九段(38)、準決勝で佐藤天彦九段(37)に勝利し自身2度目となる決勝戦の舞台へ。今年度成績31勝12敗、現在11連勝中と好調の勢いそのままに悲願の初Vを狙いたいところだ。
藤井竜王・名人、永瀬九段の公式戦対戦成績をチェック




