将棋界の頂点に君臨す王者の視線は、周囲の想像を遥かに超える高みにあった。藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、23)が、俳優のんとの対談で明かした2025年の総括と、2026年への決意が波紋を広げている。
激動の2025年も名人防衛や永世竜王の称号獲得など、“最強”を証明し尽くしたかに見える藤井竜王・名人だが、その内情は驚くほど謙虚かつ貪欲だ。「この1年を振り返ると、自分自身の変化を模索する日々だった。今まで試してこなかった指し方などをずっと考えていた」と、静かな口調で語った。
さらに衝撃的だったのは、2026年に向けた「殻を破りたい」という言葉だ。周囲からは既に『完成された天才』と見なされている絶対王者が、自らを未完成と定義し、さらなる進化を誓ったのだ。
「少しずつ自分の殻を破っていければ」




