福迫受刑者の弁護人を務めたマイルズ・ブレイナー弁護士だ。福迫受刑者がハワイに移送された頃から、月に1度は面会してきた。彼が殺害された原因について心当たりがあるという。

「福迫は数年前から生死にかかわる深刻な脅威にさらされていました。彼は所内での違法行為に手を貸すよう迫られていましたが、協力を拒んだためにギャングから狙われていたのです」

 福迫受刑者はがんの治療で、医療施設に毎日通っていたため、他の受刑者よりも自由に刑務所内を移動することができた。そのため、ギャングから薬物などの運び屋を強要されていたとブレイナー弁護士は言う。

 「ギャングの調査官、助けてください」福迫受刑者はハワイ州公安省に抗議文を送っていた。ギャングのメンバーに殺害される危険があると数年間に渡って訴え続けていたのだ。

「彼の保護に必要な措置は何一つ講じられませんでした。私の経験から言えば、異常です。彼を別の施設に移すか、日本に送って服役させるための特別釈放をすべきだった」(ブレイナー弁護士)

 ハラワ刑務所に取材を申し込んだが「捜査中のため取材は受けられない」との返事だった。

母親と弁護士の“後悔”
この記事の写真をみる(15枚)