将棋の「囲碁将棋チャンネル ALSOK杯第75期王将戦七番勝負」第4局が2月17・18の両日、和歌山市の「和歌山城ホール」で行われ、藤井聡太王将(竜王、名人、王位、棋聖、棋王、23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(33)に132手で敗れた。この結果、藤井王将のシリーズ成績は1勝3敗となり、七番勝負19回目の登場にして初めて3敗目を喫し、カド番に立たされた。
絶対王者が、六冠陥落の大ピンチだ。藤井王将の1勝、永瀬九段の2勝で迎えた和歌山対局。本局は藤井王将の先手で「角換わり」に進むと、これまでの3局と同様に永瀬九段が研究をぶつける展開となった。これに対し、藤井王将は深い前傾姿勢で盤上をのぞき込むなど、序盤から持ち時間を費やすことに。慎重な立ち上がりを経て主導権を握ったのは永瀬九段だった。難解な中盤戦も研究の範囲内だったか、後手から力強く攻める進行となった。
永瀬九段が攻め、藤井王将が受ける展開となると、永瀬九段は無理のない手を重ねてじわじわとリードを広げていく。藤井王将は局面を複雑化させて粘り強く指し回すも、辛抱を強いられる苦しい時間が続いた。
永瀬九段は巧みなタイムマネジメントにより終盤戦に時間を多く残しており、最後まで冷静さを失わなかった。丁寧に読みを入れ、藤井王将の高難度な勝負手をかいくぐって優勢を拡大。藤井王将はその差を埋めることができず、最後は静かに投了を告げた。
藤井王将、永瀬九段の終局後コメント




