2月12日から15日にかけて開催されたWRCの第2戦「ラリー・スウェーデン」。シーズン唯一のフルスノーラリーとして知られる今大会で、2024年王者のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)を襲ったアクシデントと執念の脱出劇が話題を呼んでいる。
ハプニングが起きたのは、大会2日目(デイ2)のSS3だった。ヌービルが駆るヒョンデ i20 N ラリー1は、雪と氷に覆われた難コースでマシンコントロールを失い、コース進行方向左側のスノーバンク(雪壁)へと突っ込んでしまう。
衝突の衝撃で舞い上がった雪がフロントガラスを覆い尽くし、さらに車内外の温度差などからガラスが急激に曇り、視界は瞬く間に「ゼロ」の状態に。コックピット内のカメラには、前が見えない状況にヌービルが放送禁止用語を交えて怒りを露わにする様子が捉えられていた。
このままでは走行不可能かと思われた次の瞬間、ヌービルは驚きの行動に出る。マシンを一時停止させると、なんと自らドアを開けて身を乗り出し、素手でフロントガラスを拭き始めたのだ。
極寒の雪原でまさかの荒業
