ヒロシさん
【映像】失踪したヒロシさんの妻(実際の映像)
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 日本では1年間で、8万2563人が行方不明・失踪している。その裏で、同じ分だけ「帰りを待っている人」も存在する。群馬県に住むヒロシさん(60代)も、その1人だ。「なんとか無事に帰ってくれれば。ずっと一緒に、もっと大事にするから。帰ってきてほしい気持ちが強い。それが一番だ」。

【映像】失踪したヒロシさんの妻(実際の映像)

 2025年8月、40年以上連れ添った妻が失踪。異変に気がついたのは、彼女が姿を消したと思われる10分後だった。「2人で生活していると、なんとなく気配を感じる。片方がどこかに出かけると、ふっと目覚める。6時10分くらいに目が覚めて、そこに書き置きがしてあった」と明かす。

 残された手がかりは、机に置かれた6枚の手紙だった。「これまでいっしょにくらしてくれてありがとう。だれよりも大好きだった気持ちにうそはないです。迷惑かけて本当に申しわけないです。ごめんなさい」。

 ヒロシさんはすぐに警察へ通報。数日後、山で車を見つけたと連絡が入るも、車内に妻の姿はなかった。その後、山の中などを半年間かけて調べるも、いまだ彼女の足取りは分かっていない。現在の心境を「自分でできることは精いっぱいやる。本当に後悔したくない」と語る。

 ただ個人でできることには限界もあり、探偵を頼った。実は失踪者を捜してほしいと探偵を頼る人は多い。RCL探偵事務所の宗万恵行代表によると、「警察は捜してくれない。小さな子どもがいなくなるとすぐに動くが、成人が自分の意思で出て行くと、家族などが届け出ても率先して捜してくれない」という。

 事件性がない場合、警察も捜査を行わない。それでも探偵であれば、人が立ち入れない場所を捜すドローンや、持ち物などの匂いを頼りに捜す警察犬を使用し、捜索を続けてくれる。ヒロシさんは「見つかる、見つけるという気持ちで、最後まで諦めないことが大事だ」と話す。

 “失踪大国”とも言われる日本だが、捜索には「本人は捜されたくないのでは」といった声もある。『ABEMA Prime』では、失踪者捜しの実情と是非を考えた。

■会話の後に妻が失踪
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