■「大谷効果」の光と、消滅した6000チームの影
10代の野球競技人口は、長らく右肩下がりが続いていたが、大谷選手の活躍に合わせるかのように2021年から増加に転じている。番組では、これが大谷選手によるブームの影響ではないかという分析が紹介された。だが、ネット上では「大谷バブルがはじけたら日本の野球は衰退する未来しか見えない」といった懸念の声も上がっている。
実際、現場の状況は依然として厳しい。調査によれば、軟式野球の学童チームはこの15年間で約6000チームが消滅している。少子化の影響があるにせよ、他の競技に比べても野球の減り方が激しいのではないかという疑問に対し、WBC第1回大会の優勝メンバーである里崎氏は、独自の視点を提示した。
「野球人口は、僕は昔が多すぎたと思う。だから今が適切なのではないか」。里崎氏によれば、かつての野球界は人口こそ多かったものの、補欠の選手が非常に多く、最終学年になるまで試合に出られないといった構造的な問題を抱えていたという。現在は補欠が少なくなり、低学年でも実戦経験を積める環境になっていることから「僕はむしろ今が適正だと思う」と語った。
一方、小野剛氏が運営するチームのように、1学年50人、全体で150人を超える大規模なチームも存在する。小野氏は、人数が入らないチームが潰れる一方で、有名なチームには200人もの選手が集まるという、現場で感じる競技人口の二極化の実態も明かす。
■「ホワイト化」は救いか、それとも魅力の喪失か
