「1つ目は、こんなに円安がひどくなる予想もしていなかったということ。約10年前は1アメリカドルも120円、ユーロ140円ほどの世界線だったと思うが、私は今200円だと思って計算している」
「2つ目は、奨学金がないということ。見つかると思っていたが蓋を開けてみたらなくて、その現実にすごくがっかりしている。そもそも私のように、海外の大学に正規で入学したい人向けに支給される奨学金がまずない。あったとしてもいろいろな制限があり、なかなか自分の条件に合うものがないというのが現状」
なぜこのような苦しい状況になるのだろうか。背景の一つに“学費の差”があるという。
令和7年度の日本の国公立大学の学費が年間約81万円~92万円、私立で約120万円であるのに対し、吉田さんが留学するオランダの大学は約272万円にも上るという。この大きな差がある理由を、留学奨学金プラットフォームを運営する株式会社RyuLogの代表取締役・平良美奈子氏は次のように語る。
「自国の子どもたちに対しては、何かしらの支援が充実していることが一定としてある。しかし国外から来る留学生に向けては学費を高く設定し、実費を上乗せする『二重価格』の構造になっている。それに加えて円安の影響もあるため、実態としては約2倍近くの負担に感じられる方も多いのではないだろうか。これが“留学生ビジネス”として成り立っている側面がある」(平良美奈子氏)
奨学生への採用はなぜ難しい?
