石油関連企業を襲う深刻な「ナフサショック」原油の総量はあるはずなのに、なぜ行き渡らない?識者が紐解く“目詰まり”の理由

ABEMA Prime
(2/4) 記事の先頭へ戻る

■国内で起き始めたナフサショック

ナフサ
拡大する

 ナフサを原料として、プラスチックや塗料、包装材、合成繊維、日用品、電子機器、そして塗料やシンナーが製造される。プラスチックの状態にしてしまえば、なかなか形が消えないが、塗料やシンナーだと気化しやすく、長期備蓄ができないのが特徴だ。

 株式会社BIC(ビーアイシー)代表の細田宗範氏は、自動車の板金塗装業者を対象に、独自のアンケート調査をまとめた。「車のへこみを直したり、塗装したりする材料のほとんどがナフサ由来で、ほぼ毎日使っている」。

 実情については「全く入らない状況ではないが、制限がかかっている。塗料の基本は16リットルで1缶だが、販売店からは在庫不足のため、4リットル缶に小分けして、『無くなったら呼んで』と言われている。ただ、使う量は一緒のため、頻度が増えているだけの状態だ。努力して節約し、延命している」と説明している。

 細田氏らの調査は2026年4月16日~19日に行われ、全国47都道府県・306社の有効回答が得られた。調査結果として、99.3%の事業所が「現在、塗料等の仕入れに制限がかかっており仕事にならない」と答えた。

 調査では、仕入れ供給量の減少もわかった。平常時の仕入れ供給量を「100」とした場合、30以下(ほとんど入らない・危機的状況)が63.2%、50程度(半分しか入らない)が27.2%となり、80程度(少し制限がある)は8.6%のみだった(回答302件)。

 こうした現状を、細田氏は「半分ならば努力できても、3割となると、仕事を請けられるか否かの話だ。政府が言うように、どこかに目詰まりはあるのだろう。割と早いタイミングで、川上の化学メーカーや輸入業者、商社は『5月の入荷はわからない』と発表していた。となると、その下の業者は、早めに在庫確保に動く。先物を取引している会社は、多めに頼むため、そこで偏りが起き、僕らに影響が出たのでは」と考える。

■ナフサ“目詰まり”の正体は
この記事の写真をみる(5枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る