再審法改正案の“原則”に潜む問題とは「法務省は言葉遊びをする」古舘伊知郎が指摘

古舘伊知郎
【映像】稲田朋美氏、再審見直し巡りブチギレ(実際の様子)
この記事の写真をみる(15枚)

 無実の人間が罪を着せられる冤罪事件は、司法制度の根幹を揺るがす深刻な問題だ。裁判をやり直す再審制度を見直す刑事訴訟法改正案は、国会への提出が先送りになっている。

【映像】稲田朋美氏、再審見直し巡りブチギレ(実際の様子)

 自民党広報部長の鈴木貴子氏は「この諮問が産まれたのは冤罪。改ざんや証拠隠しがあった。反省すべきは捜査当局。では、今回の法務省案にそれが反映されているのか?ゼロだ。私はそこに憤りがある。無実の人(袴田巌さん)を58年間“死刑囚”と呼び続けた。その反省がない案を絶対承服できない。反省と内省がにじみ出ているもので議論すべきだと思う」と発言している。

 これにフリーアナウンサーの古舘伊知郎は「一つには単純なところに、これを進めていく糸口はあると思っていて。鈴木氏が言っているように、法務省の案はどうしてもおためごかしで、言葉遊びをする」と切り出すと「『原則』が出てきて、検察が『裁判のやり直しなんかやらないからな』という権利があるのを“原則やめる”ことは、例外がいっぱいあるということ。そういうところが一般にわかりづらく、“騙し”が入ってくる」と指摘。

「法律の言葉は難しい。『検察の不服申し立て』『特別抗告』というだけで、一般的に引いてしまうところがある。だったら『疑わしきは(罰せず)とあるので、裁判をやり直さなければいけない』と面倒臭くても普通に言ったほうがいい。『証拠の全面開示』と言っても、一般的な言葉じゃない。『なんで検察は証拠隠しをするか。なんで不利な証拠は出さないで温存してしまうか。それを暴きましょう』とか、平易な言葉で言っていかないと通じないと、ものすごく痛感する。『再審法改正』と言ってもそうだ。推定無罪という原則とかは『疑わしい場合はクロだと決めてはいけないので、裁判をやり直しましょうよ』とか、面倒臭くても柔らかく言っていかないと、一般的にならない」

「渋谷の駅前のスクランブル交差点前でイベントの司会をやらせてもらったときに、 ものすごく二極化が見えた。興味があったり『これは捨て置けない』という人は集まってくださった。その後ろは怒涛のような流れで、1秒も聞かない人たちがスクランブル交差点を行き交う。僕もそっち側にいたのだなと思う」

 「『人間は遠くで起きているとんでもないことに美しく怒れる』という言葉がある。『参ったよなイラン戦争』とか『ひどいよな人が人を殺して』とか、美しく怒れるが、自分ごとじゃなかったりする。自分ごとにするためには、もうちょっと平易な言葉で努力してみんなで言っていかないといけない」と、自身の考えを述べた。

弁護士「例外がかなり広く規定されそうなところが問題」
この記事の写真をみる(15枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る