将棋の第39期竜王戦6組昇級者決定戦が4月30日、東京・千駄ケ谷の「将棋会館」で行われ、小倉久史八段(57)が近藤正和七段(54)に58手で敗れた。この結果、規定により小倉八段の現役引退が決定。終局後の対局室には弟子の山本博志五段(29)らが駆けつけ、長きにわたる師匠の戦いを労う心温まる光景が広がった。
小倉八段は1988年10月、20歳でプロデビュー。以来、37年半に及ぶ現役生活で盤上に情熱を注ぎ、通算成績は570勝565敗だった。
ひとつの区切りを迎えた対局後、小倉八段は「昭和、平成、令和と3つの時代で指せたのでよかった。負け惜しみにはなるかもしれないが、あまり歳をとってから引退するよりはちょうどよかった」と清々しい表情。思い残すことについても「引退することに関しては特に何もない」ときっぱり語り、「元気なうちには将棋に関わっていたい。今は小さい子供たちに教えることを日常的にやっているので、今後はそちらに力を入れていきたい」と、早くも次なるステージへ力強く視線を向けていた。
「山本、川村にはタイトルを獲ってもらえたら」




