「メイクは戦術」「心のユニフォーム」女子アスリートへのメイク叩きに挑む スポーツビューティートレーナーが語る“メイクの意義”

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なぜ「スポーツビューティートレーナー」に?福岡氏の経験談

 聞き馴染みのない「スポーツビューティートレーナー」だが、福岡氏が始めたきっかけは、美容業界で働いていた時に後輩から相談を受けたことだった。

「日焼けによるお肌のトラブルに加えて、チームメイトの身だしなみの部分で最初に相談があった。その中でも、スキンケアやメイクに興味がある選手にはメイクの方法を教えたり、試合前の朝に崩れないメイクのアドバイスをしたり、少しずつ始めた形だ」(福岡美波氏、以下同)

 かつてはサッカーに打ち込んでいた福岡氏は、当時メイクをしてプレイしていたという。高校時代については次のように語った。

「とても厳しい学校で、校則ギリギリのラインをいつも攻めていたが、メイクはできなかった。その中でできていたのが、眉毛を整えること。それも校則ギリギリで、『やっているよね』と言われても『いや、大丈夫です(やっていない)』というラインだった。また、必ずオールバックに縛ってゴムで止めることが、私の中で身だしなみとしてのモチベーションだった。また、右足から必ずピッチに入るようにしていた。眉毛を整えて、目尻ぐらいは当時100均で出始めていたアイテムで書いたりしていた」

 校則はかいくぐったものの、当時は女性がメイクをしてプレイするのが珍しい時代であったことを明かした福岡氏。大学に進学してからより本格的なメイクを始めたところ、思いもよらぬ言葉をかけられたという。

「『取れちゃうのになんで美波はメイクをやっているの』と言われたことがあった。私の中では、その作業(メイク)を試合前にすることで心を整えていた。私はメイクを『心のユニフォーム』と言っているが、心のスイッチにもユニフォームにもなっていた。メイクが落ちようと私は『自分のやり方でいく』と強く思ってやっていた」

 そんな自身の経験も踏まえ、スポーツビューティートレーナーとして、女性アスリートがメイクをする意義をどのように考えているのだろうか。

「オンとオフの切り替えができるということと、スキンケアから作り上げていく時間になるので、自信の構築に効果があると思う。また、人に見られるという意識によって集中力をより高めたり、チームの士気を上げたり、対人面や社会的なポジティブな効果も生まれるのではないかと思う」

 また、女子アスリートのメイク批判については「メイクは『二の次三の次』『おしゃれで遊んでいる』『ふざけている』という理解をどうしてもされてしまう。しかし、メイクで心のケアをする、心を整えるということもある」と話している。

「過程が大事」「コンディションが表れる」メイクの重要性とは
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