「メイクは戦術」「心のユニフォーム」女子アスリートへのメイク叩きに挑む スポーツビューティートレーナーが語る“メイクの意義”

わたしとニュース
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紫外線対策だけじゃない!スポーツ中にメイクするポイント

スポーツ中にメイクする主なポイント
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 株式会社カティグレイスが行った「スポーツ中にメイクする主なポイント」という調査では、一般の女性においても「紫外線対策」の直接のケアが最多(25%)だが、「モチベーションを上げる」(23%)「自信を持つ」(15%)という結果となっている。メイク一つとっても、女性にとってはスイッチになり、大切な生活の一部ということが伺える。福岡氏は「モチベーションを上げることや自信を持つことは、アスリートにとって一般の女性以上に最も大事なところではないか」と話している。

 これらを踏まえ、瀧波氏はアスリートの女性選手のメイクに対する長年の批判について言及した。

「『スポーツ選手がそんなこと(メイク)をするもんじゃない』とされていた時代が長かった。それが選手にとってすごく損なってきたのではないか。逆にマイナスだったのではないかと思う。『女を捨てろ』というようなこともあったし、今もあるかもしれない」

 福岡氏は「スポーツ選手にとって、見た目や第一印象は大事で、メイクで『強く見せたい』という意識がある」と明かしている。相手になめられたり、弱そうに見えたりしないようなアイラインや眉毛を書いたりするそうだ。福岡氏自身、高校と大学でサッカー部のキャプテンをやっていて、弱そうに見えないように容姿など心がけていたとのことだ。さらに、一番重要な印象を決める部分に関しては眉毛だと明かしている。80%の印象が眉毛で決まるとし、「意思の強さの表れとして、カメラや観客から見られた時の表情につながるため重要視している」と話している。

 福岡氏の肩書き『スポーツビューティートレーナー』は商標登録されているが、その理由については「体やトレーニング、食事にはそれぞれトレーナーがいるが、メイクは存在していなかった。メイク、スキンケアからアスリートをサポートするスポーツビューティートレーナーを商標登録することで信頼感を与えたい」と説明している。

 これまで抑圧されてきたアスリートや一般の女性のメイク問題に関して、瀧波氏は「やる」「やらない」両方の選択肢を持つべきだと語る。

「本当はメイクしたいと思っている若い女子選手が『やってもいいよ、こういった良いことがあるよ』と勧めてくれる人が内側にいるのは、すごく頼もしいことだと思う。メイクに関しては、やるなというのとやれという両方の抑圧を女性は受けている。だから、『やっていいよ』と『やらなくていいよ』と言ってくれる人が両方必要。スポーツ選手に関しては、ずっとやるなと言われてきたから『やっていいよ』という人がいてくれるのは良いことだが、私は『やらなくていいよ』ということも同時に言っていきたい」

 最後に、メイクに限らず、さまざまなものを抑圧する世の中の風潮についても触れた。

「ジャッジされることがまずおかしい。世の中の風潮を変えていくことも大事。細かいことに口を出さないでほしい。メイクも服装も態度もそうだが、今の世の中は細かいところを見すぎ」

 女子アスリートへのメイクの批判を覆す挑戦をしている福岡氏は、「メイクやオシャレを『遊び』とする古い認識をアップデートしたい。アスリートが最高の状態でピッチに立つための『戦術』の一つにしたい」と考えているとのことだ。(『わたしとニュース』より)

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