■分断するアメリカメディアと冷めた国民の反応
今回の米中首脳会談では、共同声明やプレスリリースは両国とも発表していない。アメリカが後日公表したファクトシートで、中国が購入を約束した農産物や航空機の量などが明らかにされたのだが、この成果についてアメリカ国内での受け止めを内田氏が語る。
「アメリカでは、中国が大量購入を約束したというトランプ氏の発言自体は大きく報じられているが、それによるアメリカ国民たちの実生活への影響として、今まで本当にいいことがどれだけあっただろうと懸念を持っている方が多い。株価の反応も含めて、市場そして国民は慎重に見ている印象がある」(内田氏、以下同)
メディアによっても報じ方に温度差があり、分断が進むアメリカの現状が浮き彫りになっている。
「この分断の国としてメディアの分断もかなり大きい。テレビ局によって政治的なバックグラウンドが違うので、局の思惑としてどのような印象を売りたいのかが違うのだと思う」
「アメリカメディアで報じられていることとしては、成果そのものよりも、成果があったように見せる演出、フレーミングが大きい感じがする。また、ファクトシートというものが作られたけれど、結局私たちの実生活に影響する数字や文章はどこ?といったSNS投稿がかなり拡散されていた」
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